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新生

新月の晩が明け、様々な生き物が新たな朝を迎えていた。まだ尻尾の残る蛙たちは水から出て稲にしがみつき日の出を待っている。その横では、まるで申し合わせたように無数の蜻蛉が一斉に羽化を始めた。涙が出るほど神秘的で清々しい。美の感覚とはこういうところにしか存在しない。こんなところでは都会的で洗練された感性なんていうものは通用しない。今日からここでblogを再開するに相応しい神聖な朝だった。

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