食わず嫌いという言葉がある。蒸留酒に対する自分は特にそうだった。
とある晩、猥雑な地区のしかし明るい小部屋で、妖しい集会が開かれた。シングルモルト専門とブレンデッド専門の収集家が自慢の一品を持ち寄って語り合おうというもの。何と言っても彼らのウイスキーに対する造詣と情熱の深さに脱帽。そして彼らを通して知るスコットランドの風土や人々に思いを馳せ、一品と言いながら数十本並んだ名品を飲み比べ今まで知らなかったその味わいに浸った。持参した天然岩魚の自家薫製も好評、酔いに酔うのだった…
また自分が興味を持ったのは、その美しい瓶とラベルの数々。奇を衒うことなく凝りすぎることもない、素直でトラディショナルなデザインに目を奪われた。
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