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復活

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父親が草刈り機のエンジンがかからなくなってしまったと嘆く。
かつて毎週のようにやっていた旧車いじりに比べれば朝飯前とばかりに、
早速、可能な限りバラして錆を落としパーツの油汚れを洗浄。
組み上げるだけで再び息を吹き返し、唸り声を上げた。
次は諦めて外にほおってあったコンポーネントステレオを、捨てる前に一度分解してみた。
積もり積もったホコリを取り除き、金属部を接点復活剤で洗う。
すると10年ほど前から悩まされ続けていたボリュームの不安定さもガリも解消。
みごと復活してしまった。
さすがKURE「コンタクトスプレー」!
最新のオーディオを購入する野望は消えたが、
再びレコード盤をひっくり返し針を置く喜びが甦った…

調子が悪くなったプロモーションやアイデンティティをリデザインするのが自分の仕事であり使命だ。
こびりついた常識や飾りを取り払うだけで大抵の問題は解決する。
しかし世の中には軽薄で装飾的なデザインが叛乱し、
ただでさえグラフィックデザイナーの存在意義が薄れているこんな時に、
例のエンブレム騒動。
デザイナーと世間との接点は不信感で曇ってしまった。
失った信頼は復(また)活き返るか。

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