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万年筆

万年筆の魅力については、今さら僕が言うまでもあるまい。
だからと言って別に造詣があるわけではない。
出かける度に小物を置き忘れてくるのを繰り返すうち、
身につけるものは、いつ無くなってもよいものと決めている。
だからいつも持ち歩いているのは格安万年筆のPLATINUMプレッピー、これで充分。
万年使えるかは疑わしいが、一年放置してもペン先は乾かないという意外にすぐれものだ。
息子が進学した際には、入門用としてLammyアルスターを渡した。
道具ひとつで心に変化が起きることを経験できればそれでいい。
そんな自分へ叔父から届いた甲州印伝の装飾が施されたSAILORの1本。
我ながら似つかわしくない品をおそるおそる、
毎年恒例の新年に新調したスケッチブックとともに並べてみた。
アイディアの質もランクアップさせねば申し訳がたたぬ。
年の始めに気が引き締まった。

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