かつて飛騨地方で造られていた箪笥。
かなりガタがきてほおってあったが、子供の頃から使っていた愛着がある。
最近はプラスチックの衣装ケースを使っていたが使い勝手が悪く、
この古い箪笥を修理してみようと思いたった。
うまく滑らなくなった引き出しを無理やり引っぱり出し、
中途半端に修理した鉄釘を引き抜くとバラバラと五枚の板になってしまった。
元々は釘や接着剤を使わず木釘だけで組んであったようだ。
それを再び竹釘で組み直し、痛んだ金具を整形して打ち直す。
特に大切に使ってきた訳でもないから傷も多く、とても売り物になるような代物ではないが、
僕と一緒に寿命を全うしてくれればそれでいい。
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